2012年9月アーカイブ

“しがらみ”

今日の読売新聞を読んでいると、自民党総裁選や役員人事の話題の中で“しがらみ”ということで、松下幸之助さんの言葉が引用され「自分が利を得るために、不必要に自分の膝を屈することは決してすまい。なぜなら、そうして得られた応援や協力は、また目に見えないしがらみを生み、道を暗くするからである。」と記事が出ていました。

よく政治家の方が、しがらみのない政治と言いますが、どの業界でも良い、悪いに関わらず大きなしがらみの中で生きてきたと思います。我々の業界も過去はいろいろなしがらみがあったと思いますが、現在では、そういうことは、ほとんどないような状況です。

ただ、しがらみではなく真にお互いが協力して共に継続していくことは大事です。

建設業界でも良い意味での仲間との共存は昔以上に大事だと思います、そうしないと生き残ることはできません。仕事も自社だけではできません、協力業者やいろいろな方に協力していただいてはじめて成り立ちます。政治の世界と同じでベテランの方々は、まだ古いしがらみを考えながら継続されていると思いますが、思い悩み先を暗くするようなしがらみは打破すべきです。

松下幸之助さんの言葉に「会社を大きくするか、小さくするかは経営者が決めることでも会社が決めることでもない。社会が決めてくれるのである。」というものがあります。

確かに、どの商売も自分や自社の利だけ考えていても、顧客も協力してくれている方も相手にしてくれません。地域社会の方々に認めていただく=会社が発展する、ことは私にも理解できます。しかし、ここは人間ですので、なかなか難しいところです。

小さいことからでも少しずつ地域社会に認めていただけるように社会貢献や顧客満足を追求しなければいけないと思っていますし、そういう意識は個人的にも会社としても持ちたいと思います。

昨日は、東京からお客さんが来られましたが、前日は東京から秋田、伊丹に1泊で豊岡に日帰りで東京に帰られるということでした。公務員の時は、何度となく東京に日帰りはしていましたが、こういうことが日常の方も大変だと思いながら話をしていました。

また、昨日の夕方には、先日のキングオブコントで準優勝した方のお父さんが仕事で大阪から来られました。コンビのサインもいただきました、結成5年らしいですが、優勝したコンビは15年以上だそうです。何をするにしても簡単ではない、大変だと思いながら話をしていました。こちらは、頑張って有名になっていただきたいです。

今年度、土木は、公共工事の受注がゼロで上半期が終わりそうです。こういうこともこれまでになかったですが、それだけ工事案件も減り、入札も厳しくなっているということです。ランク的にチャンスが少ないですが、頭を切り換えて来週からの下半期は明るく、元気に頑張りたいと思います。

建築の方は、有り難いことに上棟が続いています。これも部長が作っていました。

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研修旅行・・・

今月初めに業界の研修旅行で長崎と鹿児島に行っていました。一日目は、島原城と雲仙普賢岳の災害記念館を訪れ、2日目は、軍艦島、3日目は、桜島と2泊3日でのハードな日程でした。往復飛行機でしたが、長崎から鹿児島への移動は特急+九州新幹線を利用したので、九州新幹線にも初めて乗せてもらいました。

災害記念館では、災害当時の迫力ある映像を見させていただきました。この地域に住んでいる方は、過去からいろいろな時代で大変な思いをされていると思いながらもそれでも町が復興されている状態を見ると人のパワーというか、底力を感じました。

軍艦島も初めて間近で見させていただきました。炭鉱のためだけの島ですが、全盛期は5000人以上、私の住んでいる町全体と変わらない人の生活があったのだと思うと感慨深かったです。正式な名前は端島と言うらしいですが、大正時代の軍艦に似ているということで軍艦島と言われているようです。

桜島も朝方、噴火をしたようで黒煙があがっていましたが、今年だけでも既に700回以上噴火しているようで、間近に桜島を眺めながら、こちらも雲仙同様に住んでいる方々も噴火とともに生活しておられるなと感じました。

最後に、焼酎工場を見学しましたが、各焼酎メーカーさんの麹菌を作っておられるようで、今話題の塩麹なども置いてありました。

長崎、鹿児島も観光地ですが、普通の街中の観光では訪れないようなところを訪問できて良かったと思います。個人的な旅行とはまた違う感じで良かったです。

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運動会・・・

9月16日(日)に竹野小学校の運動会がありました。6月末に大雨の中、児童や保護者、地域の方々、みんなで植えた芝生のお披露目、初使用でした。台風による影響が心配されましたが、晴天の中で開催でき良かったです。私も挨拶と少し演技にも出させていただき、最後の盆踊りにも参加させてもらいました。

子どもたちも夏休み明けからわずかな準備期間でよく頑張ったと思います。

また、準備、片付けと保護者の方にもお手伝いをしていただき、スムーズに終わることができました。

9月も中旬を過ぎ、朝晩は過ごしやすい気温になっていますが、日中はまだまだ暑いです。

油断することなく熱中症対応などはもうしばらく必要だと思います。

それにしても雨がなかなか降りません。局地的に豪雨のところもありますが、これからの台風シーズンにいくら降るかわかりません。冬の渇水傾向を考えると全国的に現状で水が少ないところはますます厳しくなるかもしれません。

あまり大雨は困りますが、作物や植物にもほどよい雨は必要です。

今日が私の誕生日です。この年でどうこうはないですが、40+1歳になりました。20120917

建設業・・・

建設業は、官庁や施主から工事の完成を請け負い、代金を受領する。民法ではこれを“請負契約”と言います。

工事代金は、完成した工事の引渡しと同時、と言っても実際は、引渡し以降になることが多いです。

しかしながら、長期の高額工事等で代金を完成までもらえないと、材料費や下請さんへの支払いは全て立て替えなければならず、標準的な工事契約約款を定めて、前払い、中間、残金に分けて受領できるようにしています。これも全てではなく、施主によっては、最近、完成払いとか、前払いがほとんどない場合なども多くなっています。支払条件も工事発注の条件となり、それを拒否すれば受注できないケースもあり得ます。

現実には、完成同時が手形であったり、完成数ヶ月後であったり、採算はとれてもお金がない、という現象が生じ、黒字倒産となる、という図式です。

このような条件や多少の値引きをのまなければいけない状況を“請け負け”と言っています。どうして請け負けなのか、一つは建設業が多すぎること。建設業は生産設備が必要ないので、起業は簡単にできます。また、下請制度が、発達しているので、監理をするスタッフがいれば開業できてしまう。特別な技術や規模で競争しない限り、参入はしやすい業界です。ただ単に、請負工事を淡々とこなすことは比較的簡単です。

これまでも建設業の社会的役割は、あまり考えられていません。除雪、災害対応、労働力の吸収など、地域において建設業が果たすべき役割は非常に大きいです。

特に、不況になると公共投資という調整弁がよく議論されます。それだけ、全国的に地域と密着している業界ですが、行政側も現状をあまり真剣に考えていないように思います。

確実に仕事量は業界全体で減っています。それをどう分け合って仕事をするのか、現状では、分け合うことはまず無理だと思います。

中小企業金融円滑化法が今年度で期限が切れますが、条件変更等にも、できる限り行いますとパンフにも書いていますが、実際は難しいケースもたくさんあると思います。

この法律も、この間に景気が回復し、企業の収益が改善していれば、効果があったことになりますが、法律が制定後も景気は回復せず、震災の影響等もあり、さらに厳しくなっている気がします。結局は、何だったのかと思います。

これに加えて消費税増税と概算要求100兆円、何かしら国もムチャクチャのような感じです。

民間企業は、本当に大変なところで商売をしていますが、国、県、市にも期待しないわけではないですが、もう少し考えていただきたいと思います。少しグチが入りました。

入札・・・

私たちの建設業は、請負業ですが、仕事を受注するには、公共工事の場合は入札、民間でも入札や見積合わせ、ごくたまに特命というものがあります。

入札にも豊岡市のような主が指名競争入札のところもあれば、国や県のように一般競争入札もあります。価格だけで決まるもの、総合的に評価して決められるもの、いろいろとあります。最近の傾向を見ていると、土木は、特別なものを除いて、基準や材料単価も一定なので、くじやわずかな差での入札になっていますが、建築は、見積が多いので、価格差がバラバラに加えて、発注者の積算自体が多くの工事でかなり安い価格になっています。競争入札で全社頑張って応札しても予算超過や落札率が95%を超えるようなものもあります。

落札率が高い=疑わしい入札だと思われがちですが、そういうことではありません。

公共の事業予算の悪い部分がここにあります。最近の新聞で国の概算要求の記事が出ていますが、来年度の国の予算が決まるのが年末ぐらい、県や市は、国が決まってから年明けになります。この予算要求は各地方から国にあげるのは春から夏にかけてかなと思います。この段階でも土木の場合は、基準がしっかりしているからあまり差はないですし、継続事業が多いために最終的に調整されますが、建築は、単発の事業が多く、基本設計や実施設計すらできていない段階で予算要求されます。実施の段階でそれが安かったり、高かったりですが、ほとんどの場合、予算と設計が全くかけ離れている実体があります。

適正な価格による数字からの競争入札ならいいのですが、適正な価格から1割も2割も低いところからの入札が、最近、極端に多いです。

安ければ落札しなければいいとよく言われますが、仕事がないことが最も困る中で、赤字にならない、できる数字ではなく、落札するための予算ありきの入札をしなければいけない現実があります。公共工事で受注しても利益も全く出ない、赤字になる工事が多いです。公共工事は民間より書類や管理面でも制約は多いので、それだけ費用もかかりますが、それも捻出できません。何かおかしなことだと思いますが、これが現実的な話です。

業者が何も考えていないから、安くても受注し、仕事をしてくれる。と考えておられるかわかりませんが、これがわれわれ業界=請負業のしんどい部分です。

先日、発注者の瑕疵による入札中止がありましたが、少なくとも私には初めてのことです。人間ですから瑕疵もあると思いますし、これまでも瑕疵を疑うような入札もありましたが、今回だけ瑕疵です、は何かちょっとおかしいような気がします。今回だけ積算に関する異議を誰かが申し立てたのでしょうが、今後も全てそうしていただけるのか、ということになりますし、今後も100%ミスがないようなことはないと思います。

まあ、中止、仕切り直しでチャンスは増えるのでいいのですが・・・

総菜・野菜サラダ・・・

先週、市内の事業所、役所の方々と神戸にある(株)ロック・フィールド様の本社に見学に伺いました。

総菜、サラダなどの分野で業績を伸ばされている会社です。よく新聞やテレビなどでも社名は聞くこともありましたが、実際に何をされている会社か、知りませんでした。神戸コロッケがこの会社だということもはじめて知りました。

総菜関連で売上げ約500億円にはびっくりしましたが、本社は、安藤忠雄さんが設計・監修され百貨店の物流倉庫を改修された、ということでした。グレーチングのような外壁にまず驚きながら、改修工事でも産廃等を極力出さないように最大限配慮されたようです。社内も環境に配慮され、廊下などのムダなエアコンもなかったです。私が通常見ている建物とは大きく違いました。また、敷地内に保育所もあり、社員食堂を含めて福利厚生も充実されている会社です。

生産ラインも静岡ファクトリー(サラダ等)のラインをリアルタイムのカメラで見せていただき、説明をしていただきました。非常にわかりやすかったです。

野菜のラインでも付加価値として全て機械ではなく、手で切るなどの手間をかけている、ということでした。

仕入れは半年ごとに契約、売上の7割が東京であり、5,000種類のメニューをほぼ2ヶ月サイクルで見直しをしながら回しているということです。このサイクルができるかどうかで、先が続くか、続かないか、が決まるということです。

創業が昭和47年ということで私と1歳違いですが、以前と今では人の食生活も求めるものも大きく違います。競争激化の中でも増収増益をされている付加価値、創造される力が少しだけ見えたような気がします。

大手企業(上場企業)は、軌道に乗ればあとは楽勝と思っていましたが、我々の中小企業とは違う厳しさがあり、それだけの多くの方への責任もあるのだと感じました。

何をするにしても厳しい時ですが、「サラダの中に未来がある」ということで本業の中に未来を見ながら新しい価値創造に努められる姿勢は、見習わなければいけません。

建設業もますます厳しい状況ですが、同業他社と同じではなく、自社の価値を高める努力(仕事による信用、実績)と将来へ向けての経営基盤の強化(人・もの・お金)をしていかなければいけないと思った一日でした。

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