2013年3月アーカイブ

年度末・・・

あと数日で今年度も終わりです。

今年度は、前半から後半までは厳しい価格の建築が中心、最後になって公共土木が重ねて受注でき、年度としては、売上げや内容もいつもどおりという感じで終わりそうです。

12月の衆議院選挙で政権が変わり、株価とともに景気も少し上向きになろうかという感じになってきました。しかし、まだ実感はありません。景気対策の補正予算の執行が新年度になればされてくると思いますので、建設業にとっては1年前よりは確実に良くなるだろうと期待しています。しかし、資材価格の上昇や建設産業全体の人手不足は深刻な状態になってきています。ここ数年の間にも業界全体の機動力は大きく低下し、そして企業としての体力も消耗してきています。現状でも仕事があっても最低制限価格ギリギリの価格勝負やくじ引きなど、計画性を持って受注確保できないような状況となっています。厳しい競争の中でだんだんと地域に対する愛着がなくなる、企業としての体力がなくなる、災害時や除雪対応ができなくなる、などの問題が指摘されています。

建設業は地域のためにもなくなってはならない業界であるにも関わらず、安定した受注ができない構造になっています、全く先の見えない業界です。これも都市部と地方部、大手と中小では異なります。都市部では民間も多く、公共だけに依存しない経営も可能ですが、地方は民間も少なく、まして土木はほぼ100%公共依存です。経営内容の良し悪しも会社によってそれぞれバラバラ、得意分野も大きく違います。

他の業界は、もっと厳しいと言われますが、公共=税金での仕事が主な業界とはいえ、社会基盤の整備、防災や耐震、住民の生活のための事業がほとんどです。仕事があっても最終利益が1%で優秀な企業というような業界です。他の業界では考えられないぐらい効率の悪い仕事をしている業界だと感じますが、ほとんどの会社が使命感を持ってされていますので、一般の方にももっと理解していただきたいと思います。

景気対策でそれらのことが解消できるかと言えばそうでもなく、一時にたくさん仕事が出ても資材高騰や人材不足で原価も上がり、適正な利益など確保できない。さらに忙しいのに儲けなし、になろうかと思います。台風23号の災害復旧の際にも業界全体が忙しかったですが、儲けている会社はほとんどありませんでした。

民間企業ですので公共頼みでなく自社での努力も当然必要ですが、行政の考え方や予算で大きく左右される業界ですので、各地域と業界のことも把握しながら施策を展開してほしいと思います。

今日は、児童養護施設の竣工式があり、これから丹波市に出掛けます。

これも公共でない仕事です、少しだけ遠方まで範囲を広げればまだまだチャンスもあります。当然、地元ではないリスクもありますが、これまでと同じく、積極的に取り組んでいきたいと思います。

3月、養父と丹波、朝来の作業所・・・

先週から3月に入りました。例年ならもっとバタバタとしている時期ですが、公共事業をしているところが少ないので、あまり年度末を意識せずに社内が流れているように思います。これではダメですが、今期のスタート6月から土木工事でいえば県の元請での受注はゼロ、小工事を除くと市も1件だけです。その分、下請工事は大手さんや地元を含めてかなりさせていただきましたが、価格や諸条件が大変に厳しいです。採算や収支という面ではかなり苦労しています。
建築も官民ともに、非常に厳しい競争の中ですが、今期は前半にかなりの受注があり、後半は少し失速しましたが、売上げとしては前期とほぼ同じです。建築、土木とも官民の仕事をしているおかげでなんとか会社としても余裕はないですが、継続できている状況だと思います。
3月1日には、毎月の全体朝礼を行いました。今期も第3四半期が終わり、残り1/4ですが、厳しい受注環境の中で広く薄いスタンスか、内容を充実させて選択受注していくか、選択肢はどちらでもいいですが、大手のように選択受注ができるほど中小は甘くないです。元請や下請、どうこうではなく、会社を継続していくためにはそれぞれが何をすべきか、どう行動すべきか、私も含めて考えないといけないということです。数年前と今では日本全体、地域や建設業を取り巻く環境も大きく変わりました。建設業は確実に不況業種であり先の見えない状況となっています。原材料や資材価格が大幅に上がることも確実ですので、リスクも大きくなります。また、メーカーや製造業、一般のサービス業のような差別化の難しい業界です。私は、建設業も一種のサービス業だと思っていますが、厳しい中でもそういう感覚がより必要になってきています。
昨日は、子どもの少年野球の練習試合で養父に行っていました。子どもを送り、途中抜けて、午前中に、養父と丹波、朝来市内と建物的にはどれも完成している現場ですが、確認に行っていました。日曜で現場は誰もいませんでしたが、山東の解体中の現場(児童養護施設)にたまたま新しい施設に移った子ども達と先生が見に来ていました。子どもたちが懐かしそうに更地になった土地と解体中の現場を眺めていました。大きな重機とダンプを一緒に見ながら少しだけ話もしてきました。小さな子どもの「建物がなくなっている」という声、少し大きな子は何も言わずに黙って見ていました。その表情を見ながら単に仕事を請けて建物を建てるのではなく、いろいろな方の思いを感じながら進めていくことが大事だと改めて感じました。そして、価格的には厳しい条件ながらこの仕事をさせていただき、会社としても良かったと感じました。
実際の工事の施主や近隣、元請、協力業者への対応はそれぞれの現場監督や営業さんが主体で行ってくれますが、自社の都合や自分勝手な考えではなく、そういう様々な事情やその背景も感じながら誠意を持って取り組んでほしいと思います。みなさんに施主や協力業者をはじめ、関わりのある方々に信頼していただくこと、そういうことが技術力や施工能力だけではない差別化の大きな要素だと感じる時間となりました。特に、社員のみなさんにはそういう風に考えていただきたいと思います。補正予算で仕事もたくさんでるようですが、安心するようなことなく、これまでと同じスタンスで日々の仕事を進めていきたいと思います。
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